指数を含む関数の最大・最小
指数を含む関数の最大・最小
ax=t とおき、 t についての 2 次関数の最大・最小について考えます。
t の値の範囲が t>0 であることに注意します。
例題1
関数 y=2x−4x の最大値を求めなさい。
解説
定番パターンに対する慣れ、としか言いようがありません。
まずは、「底をそろえる」という基本からはじまります。
以下の解説のような式変形をします。
y=2x−4x
=2x−(22)x
=2x−(2x)2
2x=t とおくと、0<t
y=t−t2
つまり、2 次関数です。定義域が 0<t での最大値を求めます。
2 次関数の最大値を求めるのは数Ⅰで学習した通りになります。
つまり、グラフの概形を知ることで最大値を求めます。
これって平方完成をするということですね。
y=t−t2
=−(t−12)2+14
0<t の範囲でのグラフは上の青い太線部分です。
よって、t=12 で、最大値 14
をとります。
よって、2x=t とおいたので、 t=12 のとき、
2x=12
2x=2−1
なので、
x=−1 で最大値 14 をとります。
例題2
−1≦x≦3 のとき、関数 y=4x−2x+2 の最大値と最小値を求めなさい。
解説
2x をもとに、 2 次関数にできそうですね。
これは発想力ではなくて、例題 1 のように解く解法パターンを
知っているからこそです。
y=4x−2x+2
=(22)x−2x×22
=22x−4×2x
=(2x)2−4×2x
2x=t とおくと、
y=t2−4t
である。
定義域は、
−1≦x≦3 より、2−1≦2x≦23
なので、
12≦t≦8
この範囲でのグラフをかきます。
y=t2−4t
y=(t−2)2−4
よって下図のようになります。
※グラフの比率は不正確です。わかりやすさ、かきやすさ優先でOKです。
よって、
t=8 のとき、つまり、 2x=8 のときに最大値となる。
より、x=3 のとき、最大値 32
t=2 のとき、つまり、 2x=2 のときに最小値となる。
より、x=1 のとき、最小値 −4