共通部分・和集合・補集合
共通集合と和集合
集合 \(A,B\) の両方に入っている要素全体の集合を \(A\) と \(B\) の共通部分といい、
\(A \cap B\)
で表します。
\(A\) かつ \(B\) と読みます。
集合 \(A,B\) の少なくとも一方に入っている要素全体の集合を \(A\) と \(B\) の和集合といい、
\(A \cup B\)
で表します。
\(A\) または \(B\) と読みます。
例
\(A=\{1,2,3,4,5,6,7\}\)
\(B=\{2,4,6,8,10\}\)
のとき、
\(A \cap B=\{2,4,6\}\)
\(A \cup B=\{1,2,3,4,5,6,7,8,10\}\)
例2
\(A=\{x | -2 \lt x \lt 3\}\)
\(B=\{x | 0 \lt x \lt 3\}\)
のとき、\(B \subset A\)
補集合
全体集合 \(U\) とその部分集合を \(A\) とします。
\(U\) の要素であって、 \(A\) に属さない要素の集合を \(\overline{ A }\) で表します。
これを \(A\) の補集合といいます。
※ \(\overline{ A }\) は \(A\) バーと読みます。
例
\(U=\{3,6,9,12,15\}\)
\(A=\{12,15\}\)
のとき、\(\overline{ A }=3,6,9\)
例題1
\(U=\{1,2,3,4,5,6,7,8,9\}\) を全体集合とする。
\(U\) の部分集合、\(A=\{1,2,3,4\}\) 、\(B=\{2,4,6,8\}\) について次の集合を求めなさい。
(1)\(A \cap B\)
(2)\(A \cup B\)
(3) \(\overline{ A }\)
(4) \(\overline{ A } \cap B\)
解説
ベン図による図示がおすすめです。
図を見ながら答えましょう。
(1)\(A \cap B\)
図より、\(A \cap B=\{2,4\}\)
(2)\(A \cup B\)
\(A \cup B=\{1,2,3,4,6,8,\}\)
(3) \(\overline{ A }\)
\(\overline{ A }=\{5,6,7,8,9\}\)
(4) \(\overline{ A } \cap B\)
\(\overline{ A } \cap B=\{6,8\}\)