【センター試験ⅠA】図形の計量02

センター試験・過去問研究

センター試験の過去問を徹底解説します。
センター試験とはどれくらいのレベルの問題が出るのか、どのような出題があるのか、まずは経験値をつみましょう!

【1】 \(\triangle ABC\) の辺の長さと角の大きさを測ったところ、\(AB=7\sqrt{3}\) および、\(\angle ACB =60°\) であった。したがって、 \(\triangle ABC\) の外接円 \(O\) の半径は \(ア\) である。


解説

正しい図はまだわかりませんが、簡単に図示します。

高校数学無料学習サイトko-su- センター試験1a 図形の計量 28本1

外接円の半径とくれば、正弦定理に決まっています。
外接円の半径を \(R\) とすると、正弦定理より、

\(2R=\displaystyle \frac{7\sqrt{3}}{\sin 60°}\)

より、\(R=7\)

ア=7です。

では、今後の問題にそなえて図示をしておきましょう。

\(\angle ACB =60°\) ですが、これは 弧 \(AB\) の円周角です。
つまり、弧 \(AB\) の中心角は \(120°\) です。

円と内接正六角形の図は絶対暗記の図です。

高校数学無料学習サイトko-su- 円と正六角形

よって、弧 \(AB\) が決まります。
点 \(C\) はどこにあるのかは定まりませんが、弧 \(AB\) の長い方にあることは確かです。
円周角の定理そのものですね。点 \(C\) がどこにあっても、\(\angle ACB =60°\) とはこのことです。

高校数学無料学習サイトko-su- センター試験図形の計量 本誌H28 その1

では続きです。

外接円 \(O\) の、点 \(C\) を含む弧 \(AB\) 上で点 \(P\) を動かす。

(1)\(2PA=3PB\) となるのは \(PA=イ\sqrt{ウエ}\) のときである。


点 \(C\) は弧 \(AB\) の長い方にあるので、
正確な図はわかりませんが、下図のようになりそうです。

高校数学無料学習サイトko-su- センター試験図形の計量 本誌H28 その2

余弦定理により、

\((7\sqrt{3})^2=(3x)^2+(2x)^2-2\cdot 3x \cdot 2x \cdot \cos 60°\)

より、\(147=7x^2\)

\(x \gt 0\) より、\(x=\sqrt{21}\)

\(PA=3x=3\sqrt{21}\)

よって、イ=3、ウ=2、エ=1

外接円 \(O\) 、の点 \(C\) を含む弧 \(AB\) 上で点 \(P\) を動かす。

(2)\(\triangle PAB\) の面積が最大となるのは \(PA=オ\sqrt{カ}\) のときである。


さまざまな \(P\) の位置を考えれば・・・
底辺 \(AB\) が固定されているので、高さが最も高くなるときです。
正三角形の内部構造まで考慮して作図していた人には、サービス問題です。

高校数学無料学習サイトko-su- センター試験図形の計量 本誌H28 その3

\(PAB\) は正三角形なので、\(PA=AB=7\sqrt{3}\)

より、オ=7、カ=3

外接円 \(O\) 、の点 \(C\) を含む弧 \(AB\) 上で点 \(P\) を動かす。

(3)\(\sin \angle PBA\) の値が最大となるのは \(PA=キク\) のときであり、

このとき \(\triangle PAB\) の面積は \(\displaystyle \frac{ケコ\sqrt{サ}}{シ}\) である。

解説

\(\sin \angle PBA\) の値が最大なので、 \(\angle PBA=90°\) が可能かどうか、図で考えます。可能ですね。

高校数学無料学習サイトko-su- センター試験図形の計量 本誌H28 その4

このとき、\(PA=14\)
半径 \(7\) の外接円の直径だからです。

より、キ=1、ク=4

また、\(\triangle PAB\) の面積は

\(7×7\sqrt{3}×\displaystyle \frac{1}{2}=\displaystyle \frac{49\sqrt{3}}{2}\)

より、ケ=4、コ=9、サ=3、シ=2

以上です。