2次関数の最大・最小
2次関数の最大・最小
ポイント
関数の最大値、最小値を求める問題を学習します。
中学生のときに学習した「値域・変域」と同じものと思って
もらってOKです。
中学生のときも、「値域」はグラフをかいて考えましたね?
高校数学でも同様です。
数学では、「目で見ることでスッキリと解ける問題」は多く出題されます。
図示をしながら解くことが大事です。
関数の最大値、最小値は、グラフをかいて解きます!
図をかかないで、自分でもよくわからない式処理・計算をして、
結局、何が求まったのかもわからない・・・
こんな迷子になるような学習はやめましょう。
※視覚的に処理できないような概念がでてきたら、式処理で解決するのですが。
例題1
\(y=x^2+4x+5\) の最小値と最大値を求めなさい。
解説
\(x\) にさまざまな値を代入したときに、さまざまな \(y\) の値が得られますが、
\(y\) の値の最小値と最大値はいくつになりますか?
という意味の問題です。
平方完成して、グラフの概形を知りましょう。
\(y=(x+2)^2-4+5\)
\(y=(x+2)^2+1\)
より、下図です。
最小値は、頂点でとりますね、\(1\) です。
最大値は、ありません。
こういう場合、最大値「なし」なんです。
どこまでもどこまでも大きい値をとるので、
「ここが最大です」という一点を決められないんです。
ちょっと変な感じがするかもしれませんが、最大値なしです。
覚えておきましょう。
例題2
次の関数の最小値と最大値を求めなさい。
\(y=-2x^2+4x+5\) \((2 \leqq x \leqq 4)\)
解説
平方完成して、グラフの概形を知りましょう。
\(y=-2(x^2-2x)+5\)
\(y=-2\{(x-1)^2-1\}+5\)
\(y=-2(x-1)^2+2+5\)
\(y=-2(x-1)^2+7\)
グラフは概形がわかればOKで、正確にかく必要はありません。
そして、定義域がどこなのかに注目します。
上図の青い太線部分です。
最小値は、\(x=4\) でとり、
最大値は、\(x=2\) でとることが見て取れますね。
では最小値を求めましょう。
もちろん、\(y=-2x^2+4x+5\) に \(x=4\) を代入して、\(y\) の値を求めます。
\(y=-11\) です。
最大値は、\(y=-2x^2+4x+5\) に \(x=2\) を代入して、\(y\) の値を求めます。
\(y=5\) です。