連立不等式
連立不等式
それぞれの不等式を解きます。
解の共通部分が、連立不等式の解となります。
それぞれの解を数直線上に表しましょう。
例題1
次の連立不等式を解きなさい。
\(\begin{eqnarray} \left\{ \begin{array}{l} 4x+2 \leqq 3x-3 \\ -x-7 \lt x+9\ \end{array} \right.\end{eqnarray}\)
解説
それぞれの不等式を解き、解を数直線上に表します。
その共通範囲を求めます。
\(4x+2 \leqq 3x-3\) を解くと、\(x \leqq -5\)・・・①
\(-x-7 \lt x+9\) を解くと、\(-8 \lt x\)・・・②
①、②を数直線上に表すと
よって、
\(-8 \lt x \leqq -5\)
例題2
次の連立不等式を解きなさい。
\(-3x+1 \lt x \lt 2x-2\)
解説
\(A \lt B \lt C\)
は、連立不等式
\(\begin{eqnarray} \left\{ \begin{array}{l} A \lt B\ \\ B \lt C \end{array} \right.\end{eqnarray}\)
と同じことです。
つまり、
\(\begin{eqnarray} \left\{ \begin{array}{l} -3x+1 \lt x\ \\ x \lt 2x-2 \end{array} \right.\end{eqnarray}\)
を解きます。
\(-3x+1 \lt x \) を解いて、\(x \gt \displaystyle \frac{1}{4}\)・・・①
\(x \lt 2x-2\) を解いて、\(x \gt 2\)・・・②
①、②を数直線上に表すと
よって、
\(x \gt 2\)
例題3
連立不等式
\(\begin{eqnarray} \left\{ \begin{array}{l} -x+2 \gt -3x \\ x-a \leqq 0\ \end{array} \right.\end{eqnarray}\)
を満たす整数 \(x\) がちょうど \(3\) 個存在するような定数 \(a\) の値の範囲を求めなさい。
解説
\( -x+2 \gt -3x\) を解いて、\(x \gt -1\)
\(x-a \leqq 0\) を解いて、\(x \leqq a\)
共通部分を図示します。
この範囲に整数が \(3\) 個なので、その \(3\) 個の整数は \(0,1,2\) となります。
\(a\) も含めるので、最小の \(a\) は \(a=2\) のとき
最大の \(a\) は \(a=2.999\cdots\) のとき
つまり、定数 \(a\) の値の範囲は
\(2 \leqq a \lt 3\)