順列・数ならべ
数を並べる
例題1
\(1,2,3,4,5\) の \(5\) つの数字から \(3\) つを使い、 \(3\) 桁の数をつくります。同じ数字を \(2\) 回以上使うことはできません。次のような数は何通りつくれますか。
(1)奇数
(2)\(300\) 以下の数
解説
(1)奇数
奇数という条件から先に決めていきます。
奇数は、\(1\) の位が奇数ならばよいので、
\(1\) の位が、\(1,3,5\) のどれかになればOKです。
\(1\) の位が \(1\) のとき、百の位は \(4\) 通り、十の位は \(3\) 通りなので、
\(4×3=12\) 通りあります。
\(1\) の位が、\(3,5\) のときも同様に \(12\) 通りずつあるので、
全部で、\(3×12=36\) 通りです。
(2)300以下の数
百の位が、\(1,2\) ならば、条件を満たします。
百の位が \(1\) のとき、十の位は \(4\) 通り、一の位は \(3\) 通りなので、
\(4×3=12\) 通りあります。
百の位が \(2\) のときも同様に \(12\) 通りあるので、
\(2×12=24\) 通りです
例題2
\(0,1,2,3,4,5\) の \(6\) つの数字から \(3\) つを使い、 \(3\) 桁の数をつくります。同じ数字を \(2\) 回以上使うことはできません。次のような数は何通りつくれますか。
(1)奇数
(2)偶数
解説
\(0\) が、最高位(今回は百の位)には使えないということが暗黙の条件となっています。
気をつけましょう!
(1)奇数
奇数は \(1\) の位が奇数です。
よって、\(1,3,5\) の \(3\) 通りです。
例えば \(1\) の位に \(1\) を使った場合
百の位は、\(2,3,4,5\) の \(4\) 通り
さらに、 百の位に \(2\) を使った場合、
十の位は、\(0,3,4,5\) の \(4\) 通り
よって、\(4×4=16\) 通りです。
\(1\) の位に \(3,5\) を使った場合も同様に \(16\) 通りずつあるので、
\(3×16=48\) 通り
(2)偶数
偶数は \(1\) の位が偶数です。
よって、\(0,2,4\) の \(3\) 通りです。
\(1\) の位に \(0\) を使った場合
百の位は、\(1,2,3,4,5\) の \(5\) 通り
さらに、 百の位に \(1\) を使った場合、
十の位は、\(2,3,4,5\) の \(4\) 通り
よって、\(5×4=20\) 通りです。
\(1\) の位に \(2,4\) を使った場合も同様に \(20\) 通りずつあるのか・・・
いいえ。同様とは言えません。
\(0\) と \(2,4\) では条件が違います。
改めて調べるのです。
\(1\) の位に \(2,4\) を使った場合
\(1\) の位に \(2\) を使った場合
百の位は、\(1,3,4,5\) の \(4\) 通り(\(0\) は使えない!)
さらに、 百の位に \(1\) を使った場合、
十の位は、\(0,3,4,5\) の \(4\) 通り
よって、\(4×4=16\) 通り
\(1\) の位に \(4\) を使った場合も同様に \(16\) 通りあるので、
\(16×2=32\) 通りです。
よって、\(20+32=52\) 通り
別解
(全通り)-(奇数の場合)=(偶数の場合)
が成り立ちます。余事象の考え方です。
\(3\) 桁の数は全部で、
百の位に、\(1,2,3,4,5\) の \(5\) 通り
もし、百の位に \(1\) を使った場合、
十の位は、\(0,2,3,4,5\) の \(5\) 通り
もし、十の位に \(0\) を使った場合、
一の位は、\(2,3,4,5\) の \(4\) 通り
つまり、\(5×5×4=100\) 通りです。
奇数は、(1)で\(48\) 通りと求めています。
よって、\(100-48=52\) 通り
例題3
\(1,2,3,4,5\) の \(5\) つの数字から \(3\) つを使い、 \(3\) 桁の数をつくります。同じ数字を \(2\) 回以上使うことはできません。次のような数は何通りつくれますか。
(1)\(4\) の倍数
(2)\(3\) の倍数
解説
(1)\(4\) の倍数
\(4\) の倍数は、下 \(2\) 桁が \(4\) の倍数です。数の性質の重要知識です。暗記しておきましょう。なぜかというと、\(100\) が \(4\) の倍数だからなのです。
※本問とは無関係ですが、\(00,04,08\) も含みます。
よって、下 \(2\) 桁が \(4\) の倍数になるものをかき出します。
\(12,24,32,52\) です。
すべての場合で、百の位に \(3\) 通りずつの枝分かれがあるので、
\(4×3=12\) 通り
求まりました。
(2)\(3\) の倍数
\(3\) の倍数は、各位の和が \(3\) の倍数になります。重要知識です。
よって、各位の和が、 \(3,6,9,12,\cdots\) となるものをかき出します。
各位の和は、最小で、\(1+2+3=6\)、最大で \(5+4+3=12\) なので、
各位の和が、 \(6,9,12\) となるものをかき出せばOKです。
各位の和が6
使う数の組合わせは、
\((1,2,3)\) の \(1\) 通りです。
これを並び替えて、\(3×2×1=6\) 通りの \(3\) 桁の数ができます。
各位の和が9
使う数の組合わせは、
\((5,3,1)\)
\((4,3,2)\)
の \(2\) 通りです。
どちらも、並び替えて、\(3×2×1=6\) 通りの \(3\) 桁の数ができるので、
\(6×2=12\) 通り
各位の和が12
使う数の組合わせは、
\((5,4,3)\) の \(1\) 通りです。
これを並び替えて、\(3×2×1=6\) 通りの \(3\) 桁の数ができます。
以上より、\(6+12+6=24\) 通り