【センター試験ⅠA】2次不等式01
センター試験・過去問研究
センター試験の過去問を徹底解説します。
センター試験とはどれくらいのレベルの問題が出るのか、どのような出題があるのか、まずは経験値をつみましょう!
\(a,b\) は定数で、\(a \neq 0\) とする。 \(x\) の \(2\) 次関数
\(y=a^2x^2-4ax+b\)・・・①
を考える。①のグラフの頂点の \(x\) 座標が \(1\) 以上 \(3\) 以下になるような \(a\) の値の範囲は
\(\displaystyle \frac{サ}{シ} \leqq a \leqq ス\) である。
筆者注 続く
解説
\(2\) 次関数のグラフの頂点ですから、平方完成に決まっていますね。
\(y=a^2x^2-4ax+b\)
\(y=a^2(x^2-\displaystyle \frac{4x}{a})+b\)
\(=a^2(x-\displaystyle \frac{2}{a})^2-4+b\)
より、グラフの頂点の \(x\) 座標は \(\displaystyle \frac{2}{a}\) なので、
\(1 \leqq \displaystyle \frac{2}{a} \leqq 3\)
を満たす \(a\) の値の範囲を求めます。
\(1 \leqq \displaystyle \frac{2}{a}\) より、\(a \leqq 2\)
また、\(\displaystyle \frac{2}{a} \leqq 3\) より、\(\displaystyle \frac{2}{3} \leqq a\)
以上、あわせて
\(\displaystyle \frac{2}{3} \leqq a \leqq 2\)
より、サ=2、シ=3、ス=2
では続きです。
0 \(\gt\)
1 \(\lt\)
2 \(\geqq\)
3 \(\leqq\)
4 \(\neq\)
\(x\) の \(2\) 次不等式
\(a^2x^2-4ax+b \lt 0\)・・・②
の解が存在するような \(b\) の値の範囲は
\(b セ ソ\)
である。また②の解が \(1 \lt x \lt 3\) になるような \(a,b\) の値は
\(a=タ\)
\(b=チ\)
である。
筆者注 以上
\(x\) の \(2\) 次不等式、\(a^2x^2-4ax+b \lt 0\) の解が存在するとき下図のようになっています。
\(a^2 \gt 0\) なので下に凸ですね。
よって、 \(x\) の \(2\) 次方程式 \(a^2x^2-4ax+b = 0\) が、異なる \(2\) つの解をもつときなので、
判別式 \(D \gt 0\) のとき
つまり、\((4a)^2-4 \cdot a^2 \cdot b \gt 0\)
\(a \neq 0\) なので、\(4a^2\) で割って整理すると、
\(b \lt 4\)
より、セは \( \lt\) なので1、ソ=4
最後に、
\(a^2x^2-4ax+b \lt 0\)・・・②
の解が \(1 \lt x \lt 3\) になるような \(a,b\) の値です。
下図のようなときですね。
つまり、
\(a^2x^2-4ax+b =a^2(x-1)(x-3)\)
となるときです。
右辺を展開すると、
\(a^2x^2-4ax+b =a^2x^2-4a^2x+3a^2\)
左辺と右辺の同類項どうし、係数を比較します。
\(-4ax =-4a^2x\) ・・・\(x\) の項
\(b =3a^2\) ・・・定数項
\(-4ax =-4a^2x\) より、\(-4a =-4a^2\)
整理すると、
\(a(a-1)=0\)
より、\(a=0,1\)
冒頭で、\(a \neq 0\) としているので、\(a=1\)
より、タ=1
また、定数項より、
\(b =3a^2\)
\(a=1\) なので、\(b=3\)
より、チ=3
以上求まりました。